自動車運転免許を取ろう!学科教習第一段階7・安全な速度と車間距離

自動車運転免許を取ろう!学科教習第一段階7・安全な速度と車間距離

安全な速度と車間距離

 

ドライバーが思っているより、実際の車間距離は短い

 

前の車との車間距離を一定に保ち自動で追従走行する車や、

運転技術の確かなドライバーが運転する車に同乗したときに、「車間距離が長い」と感じたことはありませんか。

 

上図は、実際の車間時間とドライバー自身が思っている車間時間の比較です。

 

車間時間とは、前の車がある地点を通過した後で、自分の車がそこを通過するまでの時間のことです。

 

「あなたは日頃どのくらいの車間時間で走っていますか?」の問いに、

回答者の多くは「3秒はあけている」と答えています。

 

 

ところが、高速道路で実際に測った車間時間は、1秒程度しかありません。

 

ここで問題なのは、そのような短い車間距離で運転しているにも関わらず、

多くのドライバーが「自分は十分距離をあけて走っている」と思い込んで運転しているという危険性です。

 

ドライバーは、

車間距離が短いと追突等の事故を起こしやすいことを認識し、十分な距離をとる必要があります。

 

車間距離はどれくらい必要なのでしょうか

 

ドライバーが走行中に前方の異常に気付き、

車を停止させるまでには、車の速度に対し図2に示した距離が必要です。

 

たとえば一般道を60km/hで走行中の場合、車が停止するまでに約44mの距離が必要なので、

前の車への追突を避けるためには、約45m以上の車間距離が必要ということになります。

 

 

高速道路では、

 

・100km/hでは約100m

・80km/hでは約80m

 

と車間距離は速度と同じくらいの数字が必要になります。

 

しかし、走行中に車間距離を正確に確認するのは容易ではありません。

日本交通心理学会が行った車間距離測定実験によると、

プロドライバーが走行した車間距離を時間に換算して「車間時間」を算出したところ、

 

安全を感じ始める距離が約1.5秒、

近すぎるとも遠すぎるとも感じない走りやすい距離が1.8秒という結果でした。

 

なお、統計的に車間時間2秒以内での事故は死亡事故等の重大な事故が多くなっています。

実験結果と統計的事実から、前の車がある地点を通過してから2秒たった後で自分の車がそこを通過すれば、

十分な車間時間をあけて走行していることになります。

 

十分な車間距離であることを確認するには

 

一般道路では、前の車が標識等を通過してから

自分の車が通過するまで、ゆっくり2秒数える車間時間を利用して距離を確認します。

 

焦って数えないために「ゼロイチ・ゼロニ」と、“ゼロ”を付けてゆっくり確認するとよいでしょう。

 

また、高速道路では

余裕をもって3秒を「ゼロイチ・ゼロニ・ゼロサン」と数えて距離を確認しましょう。

 

上図のように

車間距離確認の標識やレーンマーク等がある場合は、それを利用して十分な距離を確認しましょう。

 

状況により車間距離を長くとる必要があります

・雨天で路面が濡れている場合

・タイヤがすり減っている場合

・重い荷物を載せている場合

・坂道やカーブを走行する場合等は

 

車の停止距離が通常より長くなるため、道路条件の良い晴天の日等に比べて2倍の車間距離をとりましょう。

 

また、前の車がトラックの場合は、前方の視界が悪くなるため、車間距離を長くとって視界を確保しましょう。

 

後の車との車間距離にも注意しましょう

 

後の車が車間距離をつめて走行している場合は、

安全のために後の車に追い越してもらうか、路肩に停止して後の車の追従を避けましょう。

また、前後に大型トラックが走行している場合、

後の車が自分の車に気付かず車間をつめてくる可能性があります。自ら車線変更をして退避することも考慮しましょう。

前の車ばかりでなく、追突されないために後の車との車間距離にも注意しましょう。

 

最高速度を知っておこう


規制速度や法定速度を超えて運転をしてはいけません。
規制速度とは、標識や標示に寄って指定された最高速度のことです。
法定速度とは、政令で定められた最高速度で、標識や標示によって指定されていない最高速度のことをいいます。

 

法定速度が60㎞の車は
・大型乗用自動車・大型貨物自動車・中型乗用自動車・中型貨物自動車・普通乗用自動車・普通貨物自動車
・660cc以下の普通自動車・ミニカー(総排気量が50cc以下の普通自動車)
・大型自動二輪・普通自動二輪・けん引自動車・大型特殊自動車

 

法定速度が30㎞の車は
原動機付自転車・小型特殊自動車 (構造上15km/h以上で走れない構造になっています。)

 

他の車を牽引するときの法定速度 (故障車などを、ロープやクレーンなどでけん引するとき)

 

40km/h 車両総重量が2.000kg以下の自動車をその3倍以上の自動車でけん引するとき.。
30km/h 上記以外の場合で、自動車を牽引するとき。
25km/h 125cc以下の普通自動二輪車や原動機付自転車で、他の車をけん引するとき。

 

 

 

速度と停止距離

 

急ブレーキを踏まない運転が理想ですが、ひとが前に飛び出してきた、

右折待ちの車が目の前で横切ったときなどに危険を回避する行動をとる必要があります。

 

ブレーキを強くかけるとタイヤがロック(まったく回らない)した状態になります。

このような状態ではハンドルを切ったところで車は曲がりません。

タイヤが滑ると感じたらブレーキを緩めタイヤのロックを解き、ハンドルが利くようにしなければなりません。

 

空走距離と制動距離

ドライバーは危険を感じた瞬間にブレーキを踏むことはできません。

ドライバーが危険を感じ、ブレーキを踏むまでにはおよそ1秒はかかります。

 

このドライバーが危険を感じてからブレーキがかかるまでの時間に自動車が進む距離を空走距離といいます。

 

また、ドライバーがブレーキを踏んでから停止するまでに自動車が進む距離を制動距離といいます。

 

ドライバーが危険を感じてから停止するまでの距離である

停止距離は空走距離と制動距離を合わせた距離です。

 

時速60キロメートルの速さで走る自動車は1秒間に約17メートル進みます。

すなわち、時速60キロメートルで走る自動車が急停止するための空走距離は約17メートルとなります。

 

時速60キロメートルで走る自動車が急停止するための制動距離は約20メートルとなります。

したがって、時速60キロメートルで走る自動車の停止距離は約37メートルとなります。

 

空走距離はドライバーやドライバーの体調などによって伸びます。

制動距離はタイヤの状態や路面の状況で伸びます。

 

速度別停止距離

 

停止距離 路面乾燥時
時速
(km)
空走距離
(m)
制動距離
(m)
停止距離
(m)
20
40 11 20
60 17 20 37
80 22 36 58
100 28 56 84
120 33 81 114
 停止距離 路面乾燥時 タイヤ磨耗
時速
(km)
空走距離
(m)
制動距離
(m)
停止距離
(m)
20
40 11 11 22
60 17 24 41
80 22 42 64
100 28 66 94
120 33 94 117
ABS(アンチロック・ブレーキング・システム)

 

 

急ブレーキにより、タイヤがロックして滑り出すとハンドル操作が効かなくなり事故を回避できなくなってしまい非常に危険です。

 

ABS(アンチロック・ブレーキング・システム)は、

ドライバーが急ブレーキを踏んだときにタイヤがロックして滑り出すのを防止する装置です。

 

ABSを作動させるためにはブレーキを床まで思い切って踏まなければなりません。

ABSが作動するとタイヤのロックを防ぐためにブレーキが押し戻されますがためらわずに踏み込みましょう。

 

 

雨天時の走行方法

 

 

路面が濡れている場合、ブレーキをかけたときの車の制動距離は路面が乾いているときよりも伸びます。

そのため雨天時は車間距離をいつもよりも多めに取らなければなりません。

 

タイヤの磨耗に気をつけましょう。

スリップサインが出る前にタイヤを交換しましょう。

 

擦り減ったタイヤでは制動距離が伸びてしまいます。

また、後述するハイドロプレーニング現象の引き金にもなります。

 

ハイドロプレーニング現象

 

 

ハイドロプレーニング現象とは、

路面にたまった水の量がタイヤの排水能力を超えたときに車が水の上を滑り、ブレーキやハンドル操作が利かなくなる現象である。

 

雨天時の停止距離

 

停止距離 路面乾燥時
時速
(km)
空走距離
(m)
制動距離
(m)
停止距離
(m)
20
40 11 20
60 17 20 37
80 22 36 58
100 28 56 84
120 33 81 114
停止距離 路面が濡れているとき
時速
(km)
空走距離
(m)
制動距離
(m)
停止距離
(m)
20
40 11 13 24
60 17 28 45
80 22 50 72
100 28 79 107
120 33 113 146

 

車間距離の目安のつけ方

 

車間距離は前走車からのメートルではなく秒数で測る

 

前の車が通過した地点を自分の車が通過するまでの時間を計って車間距離の目安とします。

例えば、前を走ってる車が歩道の電柱を通過した瞬間から「1・2・3」と数えて

自分がその目印とした電柱を通過するまでの秒数を数えます。

 

秒数による車間距離の測り方でよく言われているのが2秒ルールや3秒ルールです。

前の車との間隔を2秒間もしくは3秒間とする方法です。

 

一般道路においては「3秒」あけて走れば、充分安全な車間距離を保持することができます。

 

車間距離は3秒あける!

 

と覚えておけば簡単で安全な車間距離を保つことができます。

 

ちなみに、私は秒数による車間距離を3段階に使い分けています。

・40km/h以下では2秒以上
・40km/h~80km/hは3秒以上
・80km/h以上は4秒以上(高速道路を想定)

このように決めて普段から運転しています。

※あくまで目安です

 

 

 

徐行

 

 

徐行とは、車がすぐに停止できるような速度で走行することをいいます。
※ すぐに止まれる速度とは、1メートル以内で停止できる速度、10km/h以下の速度といわれています。

 

徐行すべき場所は次の通りです

・ 「徐行」の標識がある場所
・ 見通しの悪い交差点 (信号機のある交差点、優先道路を除く)
・ 道路の曲がり角付近 。
・ 登り坂の頂上付近や、勾配の急な下り坂 (登り坂は徐行ではありません。)

 

徐行場所以外に徐行しなければならないとき

・ 許可を受けて歩行者用道路を通行するとき。
・ 歩行者などの側方通過の時に、安全な間隔がないとき。
・ 車が道路外に出るため、左折、または右折するとき。
・ 安全地帯のある停留所で、停車中の路面電車の側方を通過するとき。

または、安全地帯のない停留所で、乗降客がなく路面電車との間に1.5m以上の間隔がとれる場合に側方通過するとき。
・ 交差点で左折、右折するとき。
・ 優先道路、または道幅の広い道路に入ろうとするとき。
・ ぬかるみや、水たまりの場所を通行するとき。
・ 身体障害者、児童、幼児の通行を保護するとき。
・ 歩行者のいる安全地帯の側方を通行するとき。
・ 児童、幼児等の乗降のため停止中の通学通園バスの側方を通過するとき。

 

 

参考動画

 

by アヤハ自動車教習所

 

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